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「流星のロックマン」(1)(板垣雅也, 小学館)に思うこと

私は「わ~お!ケンちゃん」とかが始まったあたりから、90年代半ばにかけてコロコロコミックを購読していたクチです(連載当初は「元気いっぱい!シムラくん」だった気がするぜ!)。あの頃のかの雑誌は、涼しい顔してパンツも乳首も出してるプリミティブな欲望にほんと正直な紙面構成でしたが、SDな牧村美樹を全裸で大股開きさせたり(作者、過去にエニックスでエロゲー作ってるじゃねえか!)ヒロインだと思ってたキャラクターが実は男だったり(しかも同じ作者(微妙な表現)の成年指定マンガに同姓同名の女(?)教師として登場してて爆笑しました)永井豪に打ち切られマンガ書かせたり(ヒゲゴジラが普通に出てくるよ。股間にゴルフのドライバーつけたロボットに乗って)小林よしのりが誌上で勝手にゲームキャラデザインして誰かゲーム作れやと逆オファーかけたり(アレは既にスクウェアと水面下で話がまとまった上でかました出来レースだったのでしょうか?)とか、果たして今でも凶悪なトラウマを植えつけ猛威をふるっているんでしょうか。
インターネット様がこれだけ「あって当たり前」になってしまった昨今ですと、そんな児童誌ごとき何するものぞという感じなのかもしれませんが。ちょっとマジで小学生に聞きたいなあ現代の情報流通事情。みんなはオトナになるまでちゃんとキッズgooを通していんたーねっとに触れなきゃダメだぞ☆(ちなみに当ブログはキッズgooに弾かれます)

のっけからアクセルふかして当時のコロコロ読んでない人(以外の大勢も)を置いていってますが分からなくても何も問題ありません。というか逆に当方それ以降のコロコロを全く知らない(例えば毎月読み飛ばしてた野球マンガの主役がゴジラ松井からいつの間にまた清原に戻ったのかとか)ので、浦島太郎なボケをかましてる可能性すらあります。以下本題。

私の感覚では、原作ゲームの方の「流星のロックマン」というのは全くもってコロコロのカラーと合致しない作品です。いや、エロチック分が足りないという意味ではなくて。そっちはむしろ十分すぎるほど足りてます。素で。そうじゃなくて。
主人公のスバル君からして陰々鬱々、FM星人にとりつかれるひとたちはそれぞれが暗いエピソード抱えてるときたもんだ。スバル君がロックマンに変身して、ダンジョンを通過しながら力任せにFM星人ぶちのめすという一連のシーケンスだけが能天気なのです。周囲の人々との心のつながりを構築していくというテーマにおいてはトラウマほじりとその浄化が必要ではあるのでしょうけど、ほんとはそもそもカッチョいいヒーローがごつい敵やイカしたライバルとがしがし戦うのを楽しむゲームですよね?ドラゴンとかレオとかの変身ができるのをすげえ宣伝してたじゃないですか。流星2だってベルセルクシノビだー!ってやっぱり変身で騒いでるし。私もバトル大好きです。パープルインクをぶつけてじわじわ敵をいたぶるのが特に。グリーンサイクロンよりもパープルインク。着弾して飛び散り、毒フィールドをでっかく形成する瞬間は背中に快感が走りますね。

こんな「ゲーム上のウリ」と「シナリオのカラー」の乖離に苛まされている困ったゲームを原作に、コロコロで戦うことになった板垣雅也。彼がマンガに命を吹き込むにあたってかましたことは以下の2点に集約されます。即ち「コロコロナイズドギャグ」「スバル君を熱血化」。
ウォーロックはのっけから屁はこくわハナクソ食うわでナイス下品。つかみからコロコロ読者引っ張ってナンボ。電波でできた宇宙人が物食うのかなんて、問う方がヤボってもんです。ビッキビキに啖呵も切っちゃって、完全に江戸っ子な人情オヤジ。
一方のスバル君は最初こそ原作チックなうじうじ少年なものの、それでもそこそこアクティブだし、更には1巻中盤あたりからいきなり「戦いって楽しいぜ!」モードへスイッチ入っちゃう。巻き込まれ系主人公が自発的にその巻き込まれた対象に取り組みだすってシチュエーションはよくありますけど、あの「流星」でそれやりますか!スバル君がどんどんやんちゃぼうずになっていく。
ストーリー上では、最初の2話こそ人情系ちょっといい話テイストをこなしつつも、そこから発明盗まれた科学者とか教育現場で悩める教師とかのメソメソ暗澹エピソードを一切合切すっとばして完全オリジナル、すなわちいわゆる天下一武道会に突入ですよ。キグナス・ウィングの変態っぷりときたらもう濡れます。この木と竹を合体させるような豪腕っぷりを目の当たりにして、脳からいい感じのモノが分泌されまくりました。
直感しましたね。板垣雅也はとにかくバトルマンガを描きたくて仕方ないのだと!ほんと楽しそう。そりゃオビに「アツいぜ!」とか書かれますよ。血と汗にまみれてボロボロになりながら戦うんだもの。電波つー抽象的で汚れなさそうな舞台設定なのにものすごく泥臭い。板垣流星に関しては、もはや作者が原作ゲームをどれだけ実際にプレイした/していないかというのは別の次元の問題。

キッズホビーを流行らせるためにはコロコロという虎の威を借りて、たとえ原作を破壊してでも想定顧客層の目に留まる機会を増やす必要があるのだろうなあという寂しい結論。には全くならず、私は板垣流星がとても気に入っているので、むしろ原作こそこっちを見習って原始的な充足感をてんこ盛りにした作りにしてほしいなぁと書いてこの稿を締めくくるものなのであります。「ここからはボクも未知の領域だ!!」というスバル君のセリフがストーリーの滅茶苦茶さにリンクしている妙。
まぁ流星2って既に人間関係をがっちり形成したスバル君が活躍するんだろうし、そこまで暗くはならないとは思うのですけど。

あ、そうだ。ゴヨウダ刑事がすげえワル顔でこれもまたいいんだ。登場直後だけで、あとは完全にギャグキャラ扱いされてるけど。

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