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岩本佳浩のロックマンX X3編

ロックマンのシリーズの中で、女性キャラというのは珍しい存在でした。ロックマンにはロール(1~)やカリンカ(4)、Xではアイリス(X4)、オペ娘(エイリアはX5~、レイヤー・パレットはX8)といった具合に。まぁ他のシリーズでは珍しくもなくなってはいるんですけどね。DASHではトロン様は黒コゲにされるし、ゼロ4では女性型ボスも両断されちゃってるし、エグゼにも女性はたくさん出てくるし、流星にはスタンダードツンデレ委員長が出てくるし、ゼクスではついに女の子も主人公として選択可能になりましたし(ニャッえいドリャ!)。

そんな前振りで何を語るのかというと、岩本佳浩の「ロックマンX」についてです。

かの漫画家が、ロックマンXというゲームに対し、友情と熱血と無茶で織り上げられた濃縮漢汁六方最密充填なコミカライズを行ったことは諸姉もご存知の通り。長らく絶版だったそれらの復刊が実現されたのもいまだ記憶に新しいことと思います。
涙と赤いオイルを流しながら傷つけられ痛めつけられヒビを入れられ、それでも不退転の意志で目的に向かって突き進むエックス達が漢なら、彼らを陰になり日向になり支えるヒロインが必要なのが世の理というもの。単純に「人々を守るんだ」というよりも、実際に守られるべき存在が登場する方が読者にとっても分かりやすいですよね。
ところが冒頭に挙げた通り、ロックマンXには4作目まで女性が登場しません。熱い漢の戦いを描きたい。守り守られるべきかわいい女の子も描きたい。職業妄想家(創作業一般に対する尊称)・岩本佳浩は果たして何をしたのか。

オリジナルキャラ・マーティーは有名ですね。ペディアさんも例によってマーティーに対し非常に熱く思い入れを語っています(2007年5月9日版現在)。当ブログはこんなブログなのでマーティーについて多くは語りません。探せば多分、熱い血潮のほとばしりまくってるファンサイトとか、青少年の健全な育成を妨げるような二次創作とかあるんじゃないでしょうか。探さず言ってますが。

さて改めて。岩本佳浩は果たして何をしたのか。Dr.ケインをヒロインにしたんです。私は狂ってはいません。
Dr.ケインってビジュアルはヒゲでハゲなおじいちゃんです。エックスをDr.ライトの研究所跡から発見・分析し、その研究を基にシグマを初めとした「レプリロイド」と呼ばれる心を持ったロボットを作ったえらーい科学者です。そんな今やある意味では特A級戦犯といっても過言ではないおじい様。どこがヒロインやねんと言われればそれはもう好色な諸姉の十八番、画像で証拠挙げるしかないんでしょうか。引用の範囲で以下略。

ケイン笑顔
笑顔がまぶしい。値万両、万々両。(ブッキング版X3, 1巻, P211)

ケイン三つ編み
乙女チックないたずら。うさぎはかまってもらえないと寂しさで死んでしまうんだよ。(ブッキング版X3, 1巻, P93)

ケインピンチ
守られるべきか弱い存在。にんげんだもの。(ブッキングX3, 1巻, P220)

最早ケインたん☆と呼んでも差し支えのない程のお姫様っぷり。岩本先生、あなたは一体何と戦っておられたのか。オリジナル設定のキャラをえんえんヒロインに据えることには一抹の罪悪感があったのでしょうか。それとも単純にケインたんが好きすぎたのでしょうか。エックスの処刑シーンで彼を嘔吐させる発想はなかった。愛が重力崩壊でバグホール。脳はすっかりパラスティックボム。

少しおちゃらけるのはやめて真面目な話に戻ると、岩本X3のテーマのひとつは、Dr.ケイン(人間)とDr.ドップラー(レプリロイド)の友情と対立。相手の理解を求め、自分を傷つける者にさえ最後まで献身的に接し治療まで行うことで「戦う」Dr.ケイン。友情を信じ、ピュアに武器以外のものをもって戦う彼の姿勢はベタであり熱く超かっこいい。
そんな役目を、口当たりのよいか弱い美少女とかじゃなく、公式キャラなか弱いおじいちゃんに背負わせた岩本佳浩には素直に降参です。ショックがでかかったのでこんなエントリに仕立ててみました。

なお、筆者は岩本XのX4コミカライズは所持していないことをここに付け加えておきます。

おまけ。X3のクライマックスのネタを割ります。未読の方はご注意。
あとついでに石川賢の「魔界転生」のネタも割ります。好奇心に負けたならご覧ください。

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池原しげとからはじめるロックマン漫画 ケンタウロスマン編

当ブログに「ケンタウロスマン 女」「池原しげと」で検索してやってくる方が相当数おられることに正直驚きを禁じえません。貴女方は池原しげとを好きすぎる。そういう人種を日本語でボンクラと言い、そして筆者はボンクラが大好きです。
賢明なるボンクラ諸姉にはご案内ですが、およばずながら池原ロックマンについて少し補足させていただきたい。「ケンタウロスマンが女」という捏造設定は文章にした時点で既に破壊力抜群ですが、その後のロックマンの戦いの描写も相当ふるっているんです。それをセットで知らずは過ちというもの。
攻略要素を少しまぶした上質リプレイ漫画であるところの池原ロックマンでは、8ボスは特殊武器で倒されるのがセオリーです。彼女に有効な特殊武器はナイトクラッシャー。トゲ付鉄球を鎖で繋いだ鈍器ですね。で、決着。相手が女性と知ってなおの鉄球顔面直撃で。未来機械惨殺絵巻でお馴染みのロックマンゼロシリーズもかくやといったフィニッシュっぷりであります。いや笑うところじゃないんですよ。

件のエピソードでは、ロックマンは既にナイトマンという8ボスを破壊しています。だからこそナイトクラッシャーを装備しているんですが。池原設定ではナイトマンとケンタウロスマンは恋人同士というデュアル捏造がなされており、彼女は恋人の命を奪われた怒りからロックマンに挑むって展開になるわけです。

戦うのが嫌だ嫌だ言ってる少年ロボットが常に過酷な戦いを強いられる。そんな哀しさが、ロックマンという作品の根底にはあります(あるんです)。戦いたくないと言いつつ結局は戦わざるをえず。戦った結果誰かは倒れ、そして残された者が悲しみを負う。悲しみは怒りに変わり、また新たな戦いの火種となる。ロックマンに積み重ねられた業は果てることなく、自分の行いが原因ゆえに最早彼女との間には平和的解決の道もなく。

恋人の形見をもって残された者を破壊するって描写の残酷さは、悪趣味と美しさの境界線上な感じで強烈ですね。池原しげと児童マンガでマジ手加減なし。あの絵柄でこの変態性。彼の作品中のロックマンって大概は無邪気に正義を信じていて、お話も能天気な勧善懲悪が繰り広げられることの方が多いんですけど、たまにそういう描写が心に刺さる。

暴力による正義の執行が孕むドラマ性をコドモ向けゲームとそのコドモ向けコミカライズから一考したっていいじゃない!(唐突な逆ギレで無理やりオトすメソッド)

池原しげとのロックマン漫画

小さい頃はコロコロコミック読者だったので、リアルタイムではコミックボンボンのロックマンのコミカライズ作品を読んだことがありません。集めだしたのは大学生になってから。というかロックマンを意識してシリーズ遊びはじめたのも大学以降だ。

嫌いなものの話は書いても読んでも楽しくないので好きなものの話を書くのですが、池原しげとのコミックが大好き。それもごく素朴に。

彼のロックマン漫画が好きというのは、ゲームのリプレイ日記を好きというのと似ています。
題材となったゲームの進行をベースにした、その展開が楽しい。ロックマンとワイリーロボットとの戦いを描く漫画で、道中でライフエネルギーやエネルギー缶を手に入れる描写なんて必要ないじゃないですか。宿敵Dr.ワイリーとの決戦直前に、ザコを狩ってライフを回復させるヒーローなんて他にいます?他者を傷つけられたことによる怒りとか、そういうベタなスイッチで力ずくに相手を倒す展開でも別にかまわないのに。単純なポテンシャルで撃破しても誰も怒らないのに。
ステージのどこで苦労する、何を利用してボスを倒す、そういったゲーム上のポイントを、手塚治虫チックな絵柄で再構成するというリッチなリプレイ日記。しかも対象読者を児童に絞った明快な仕上がり。一昔前な児童向けテイストがツボなのは相当余人の共感を呼ばない要素ではありそうですが。ちなみにツボ要素について更に暴走すると、コミカライズ初期の「いかにも鉄腕アトム」なロックマンがすげえ好きなんです。

そんな彼の描いたオリジナルストーリー「甦るブルース」の興味深い点は、「空想上の原作ゲーム」が透けて見えるところ。防御兼攻撃手段になるワイリーマシーンのバリアボールなんて、実際の攻略を想像してしまう描写。対エンカー戦のチャージバスターVSミラーバスターもしかり。

原作ゲームに忠実に描いている割に「ロックマン7」ではスーパーロックマンがスライディングしてたりと、意外なポカが散見されるのはご愛嬌。各キャラクタの一人称が「ボク」「オレ」「オレ様」と一定しないのは、カプコンが碌に設定資料を与えていなかったから、と勝手なことを考えてみる。

ところでイレギュラーハンターロックマンXの2巻が見つかりません。池原コンプの道は険しい。
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